失業保険(雇用保険の基本手当)の手続きをおこなうには、いくつかの必要書類があります。何を持っていけばいいのか不安な方も多いと思いますが、この記事で詳しく解説します。
一番大事なものは離職票です。これは退職後、約2週間(10日から14日程度)で、退職した会社から自宅に送られてきます。離職票が届いたら、それと他の必要書類を持って、住所地を管轄するハローワークへ手続きに行きます。
■目次
失業保険手続きの必要書類(2026年1月最新版)
ハローワークでの失業保険手続きには、以下の書類が必要です。
- 雇用保険被保険者離職票-1、雇用保険被保険者離職票-2
- 個人番号確認書類(マイナンバーカード、通知カード、個人番号の記載のある住民票のいずれか)
- 本人確認ができるもの(運転免許証、マイナンバーカードなどの写真付き証明書1点。写真なしの場合は公的医療保険の被保険者証など2点)
- 写真2枚(縦3cm×横2.5cm、正面上半身、3ヶ月以内に撮影したもの)
- 印鑑(スタンプ印不可。原則不要だが念のため持参推奨)
- 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード(ネット銀行の場合は口座情報のわかる画面の写しが必要)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.雇用保険被保険者離職票-1、雇用保険被保険者離職票-2
離職票は退職した会社から送付されます。会社がハローワークへ離職手続きをおこなった後、自宅に郵送されるものです。退職後、おおよそ2週間前後(早くて10日程度)で届きます。
これは、社員が退職したとき、会社側は退職の翌日から10日以内にハローワークへ雇用保険の資格喪失手続きをおこなう義務があるためです。会社が手続きをしてからハローワークで処理され、会社経由で郵送されるため、少し時間がかかります。
離職票が届かない場合の対処法
もし退職後2週間を過ぎても離職票が送られてこないときは、まず会社側に連絡してください。それでも離職票が送られてこない場合、ハローワークで仮手続きをすることができます。ハローワークから前の勤務先に離職票の請求をしてもらうことも可能です。
その際は、退職を証明できるもの(退職証明書、源泉徴収票、給与明細など)があれば持参してください。仮申請の形になりますが、手続き(求職申込み)ができた日が起点になるため、離職票の到着待ちで動かないよりも早めに相談するほうが安心です。手続きが遅れれば遅れるほど、失業保険の受給開始が遅くなってしまいます。
2.個人番号確認書類(マイナンバー)
マイナンバーカード、通知カード、個人番号が記載された住民票のいずれか1点が必要です。マイナンバーカードなら、これ1枚で個人番号確認と本人確認の両方ができます。
※通知カードは、記載された氏名・住所等が住民票の記載事項と一致している場合に限り利用可能です。
3.本人確認ができるもの
本人確認書類は、本人・住所・年齢が確認できる書類です。以下のように用意してください。
- 写真付きの証明書なら1点:運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、官公署発行の写真付き身分証明書など
- 写真なしの証明書なら2点:公的医療保険の被保険者証、年金手帳、住民票など
マイナンバーカードがあれば、個人番号確認と本人確認の両方に使えるので一番スムーズです。
4.写真2枚(縦3cm×横2.5cm)
雇用保険受給資格者証や失業認定申告書に使用する写真です。以下の条件を満たすものを2枚用意してください。
- サイズ:縦3cm×横2.5cm(履歴書サイズより少し小さい)
- 撮影時期:3ヶ月以内に撮影したもの
- 構図:正面上半身(無帽、顔がはっきり写っているもの)
- 背景:無地が望ましい
- 服装:普段着でOK(スーツである必要はない)
証明写真機やスマホアプリで撮影したものでも問題ありません。ただし、加工しすぎて本人と判別できないものはNGです。
5.印鑑(スタンプ印不可)
2026年現在、行政手続きの押印廃止に伴い、失業保険の申請書類への押印は原則不要となっています。ただし、訂正印が必要になる場合や、一部の書類で求められる可能性もゼロではないため、念のため印鑑を持参することをおすすめします。
なぜ行政機関ではシャチハタが使えないのか?
- インク内蔵式のため、長期保存が前提の公文書には不向きとされている
- 印面がゴム製で、押し方や経年劣化により印影が変わりやすい
- 大量生産品のため同一の印影が多数存在し、本人の意思確認として弱い
このような理由から、行政手続きではシャチハタは原則NGとされています。二度手間を防ぐためにも、必ず朱肉を使う印鑑(認印でOK)を持参しましょう。
6.本人名義の預金通帳またはキャッシュカード
失業保険の給付金を振り込んでもらう口座の情報が必要です。通帳でもキャッシュカードでも、どちらでもOKです。ネット銀行を利用する場合は注意点があります。
ネット銀行は使える?使えない?(重要)
この記事に最も多く検索されてくるキーワードが「失業保険 住信sbiネット銀行」「失業保険 ネット銀行」です。結論から言うと、ネット銀行も利用可能ですが、通帳の代わりに口座情報画面の印刷(または写し)が必要になるケースが多いです。
ネット銀行を利用する場合の注意点
住信SBIネット銀行、楽天銀行、PayPay銀行などのネット銀行は紙の通帳が発行されません。ハローワークでは口座情報を目視で確認する必要があるため、以下のものを必ず持参してください。
- キャッシュカード
- 銀行アプリやWebサイトの「口座番号・支店名・口座名義人」が記載された画面を印刷したもの
以前はネット銀行に対応していないハローワークもありましたが、現在は多くの拠点で対応が進んでいます。ただし、一部のシステム未対応の金融機関や、地方のハローワークでは取り扱いが異なる場合があります。
手続きの当日になって「この口座は登録できません」と言われないよう、事前に管轄のハローワークへ電話で確認するか、念のためゆうちょ銀行などの通帳がある口座も準備しておくと安心です。
通帳がない場合はどうする?
「失業保険 通帳ない」「失業手当 通帳ない」というキーワードで検索されている方も多いようです。
最近は大手都市銀行でも通帳を発行しない「Web通帳」が増えています。この場合もネット銀行と同様に、キャッシュカードと口座情報のわかる画面のコピー(取引明細書など)を持参してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 雇用保険被保険者証は必要ですか?
雇用保険被保険者証は、雇用保険に加入していることを証明する書類ですが、離職票があれば原則不要です。離職票に被保険者番号が記載されているためです。ただし、万が一離職票が届かない場合の仮手続きでは、雇用保険被保険者証があるとスムーズです。
通常は会社が保管していますが、退職時に返却されることもあります。もし手元にあれば念のため持参すると良いでしょう。紛失した場合でも、ハローワークで再交付申請ができます。
Q2. 求職登録はいつするのですか?
求職登録は、失業保険の手続きと同時におこないます。ハローワークに行けば、その場で求職登録もできますので、事前に登録しておく必要はありません。
Q3. 印鑑は絶対に必要ですか?
2026年現在、離職票などの主要な書類への押印は廃止されています。しかし、訂正が必要な場合や、自治体独自の様式などで必要になるケースに備え、念のため持参することをおすすめします。朱肉を使う印鑑を持っていきましょう。
Q4. 離職票-1と離職票-2の違いは?
離職票-1は、本人情報や振込口座などを記入する用紙です。離職票-2は、退職前の給与や退職理由が記載された用紙です。どちらも会社から送られてきますので、両方とも持参してください。
Q5. マイナンバーカードを持っていない場合は?
マイナンバーカードがなくても、通知カードや個人番号が記載された住民票で代用できます。ただし、通知カードは記載事項(住所・氏名等)に変更がない場合のみ有効です。引越しなどで変更がある場合は、個人番号付きの住民票を取得してください。
Q6. 写真はスマホで撮影したものでもいいですか?
はい、スマホで撮影した写真でも問題ありません。ただし、規定のサイズ(縦3cm×横2.5cm)に印刷する必要があります。コンビニのマルチコピー機やスマホアプリ(ピクチャン、履歴書カメラなど)を使えば、自分で印刷できます。加工しすぎて本人確認ができないものはNGです。
Q7. 家族名義の口座でも大丈夫ですか?
原則として本人名義の口座が必要です。家族名義の口座は基本的に使えません。ただし、本人が死亡した場合の未支給給付請求など、特別な事情がある場合はハローワークに相談してみてください。
まとめ:失業保険手続きの持ち物チェックリスト
最後に、失業保険の手続きに必要なものをチェックリストでまとめます。ハローワークに行く前に確認してください。
- □ 離職票-1、離職票-2
- □ マイナンバーカード(または通知カード+本人確認書類)
- □ 写真2枚(縦3cm×横2.5cm、3ヶ月以内)
- □ 印鑑(原則不要だが念のため)
- □ 通帳またはキャッシュカード(ネット銀行・Web通帳は要プリントアウト)
特に注意が必要なのは、銀行口座の確認書類です。ネット銀行を利用する方は、必ず口座情報がわかる画面を印刷して持参しましょう。
必要書類に不備があると、手続きが遅れて給付開始も遅くなってしまいます。しっかり準備して、スムーズに手続きを進めましょう。