「東京に出れば仕事がある」——その常識、もう古いかもしれません。
厚生労働省の最新データ(2025年11月分)によると、東京都の有効求人倍率は1.07倍。一方、福井県は1.82倍です。つまり今、東京より福井の方が圧倒的に就職しやすい状況になっています。
しかも、この傾向は10年前と比べてさらに顕著になっています。10年前(2015年)、東京都の倍率は1.64倍でした。それが今や-0.57ポイントも下落。逆に、山梨県は+0.51ポイント上昇し、地方の多くで倍率が改善しています。
「地元で就職するか、都会に出るか迷っている」「自分の住んでいる地域は、仕事が見つかりやすいの?」
そんな疑問を持つあなたへ。
本記事では、全国47都道府県の有効求人倍率を、10年前(2015年)のデータと比較しながらランキング化しました。「昔より仕事が増えた県」と「減った県」が一目でわかります。
■目次
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このランキングデータの前提(必ずお読みください)
本記事のデータは、以下の条件で集計されたものです。
- 対象:ハローワークに求職申込みをしている人と、ハローワークに登録されている求人のみ
- 注意点:就労意欲があっても、ハローワークに登録していない人(例:ひきこもり、民間転職サイトのみ利用している人など)は、この統計には含まれていません
- 雇用形態:パートタイムを含む全求人
※都道府県別の「正社員のみ」の倍率データは公表資料に含まれていないため、本ランキングはパートを含めた「地域全体の景況感」を示す指標となります。 - 求人数について:
一般に東京都などの大都市圏は、地方に比べて求人数が桁違いに多い(約10倍前後)傾向があります。
しかしそれ以上に求職者(ライバル)も多いため、倍率で見ると意外と低くなるのが特徴です。
就職しやすい県ベスト5・ワースト5(季節調整値)
まずは、仕事が余っている「売り手市場」の県と、競争が激しい県を見てみましょう。
🔵 就職しやすい県 TOP5(売り手市場)
求職者1人に対して、1.5件以上の求人がある地域
| 順位 | 都道府県 | 倍率 | 10年前比 |
|---|---|---|---|
| 🥇 1位 | 福井県 | 1.82倍 | ↗ +0.22 |
| 🥈 2位 | 富山県 | 1.62倍 | ↗ +0.10 |
| 🥉 3位 | 山梨県 | 1.54倍 | ↗ +0.51 |
| 4位 | 香川県 | 1.52倍 | ↗ +0.03 |
| 5位 | 島根県 | 1.48倍 | ↗ +0.14 |
⚠️ 競争が激しい県 ワースト5(買い手市場寄り)
求職者と求人数がほぼ同数。ライバルが多く、選考が厳しい地域
| 順位 | 都道府県 | 倍率 | 10年前比 |
|---|---|---|---|
| 43位 | 京都府 | 1.06倍 | ↘ -0.10 |
| 44位 | 埼玉県 | 1.06倍 | ↘ -0.20 |
| 45位 | 大阪府 | 1.00倍 | ↘ -0.23 |
| 46位 | 神奈川県 | 1.00倍 | ↘ -0.07 |
| 47位 | 福岡県 | 0.98倍 | ↘ -0.31 |
※全国平均は1.18倍です。
💡 ここに注目!
TOP5の県は全て10年前より倍率が上昇しています(人手不足が深刻化)。
逆にワースト5は全て10年前より倍率が下落(ライバルが増加)しています。
※全国平均は1.18倍です。
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【全47都道府県】有効求人倍率ランキング一覧表(10年前との比較)
あなたの住んでいる地域の倍率は、10年前と比べてどう変化したでしょうか?
プラスになっている地域は、以前より人手不足が深刻化(=仕事が見つけやすい)している可能性があります。
【2025年11月 vs 2015年11月 比較】
| 順位 | 都道府県 | 2025年 | 2015年 | 10年間の変化 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 福井県 | 1.82 | 1.60 | ↗ +0.22 |
| 2 | 富山県 | 1.62 | 1.52 | ↗ +0.10 |
| 3 | 山梨県 | 1.54 | 1.03 | ↗ +0.51 |
| 4 | 香川県 | 1.52 | 1.49 | ↗ +0.03 |
| 5 | 島根県 | 1.48 | 1.34 | ↗ +0.14 |
| 6 | 岐阜県 | 1.47 | 1.52 | ↘ -0.05 |
| 7 | 石川県 | 1.44 | 1.57 | ↘ -0.13 |
| 8 | 熊本県 | 1.41 | 1.22 | ↗ +0.19 |
| 9 | 群馬県 | 1.40 | 1.09 | ↗ +0.31 |
| 10 | 秋田県 | 1.39 | 1.10 | ↗ +0.29 |
| 11 | 山形県 | 1.39 | 1.21 | ↗ +0.18 |
| 12 | 徳島県 | 1.38 | 1.22 | ↗ +0.16 |
| 13 | 宮崎県 | 1.38 | 1.14 | ↗ +0.24 |
| 14 | 岡山県 | 1.37 | 1.43 | ↘ -0.06 |
| 15 | 新潟県 | 1.37 | 1.13 | ↗ +0.24 |
| 16 | 広島県 | 1.36 | 1.33 | ↗ +0.03 |
| 17 | 長野県 | 1.36 | 1.22 | ↗ +0.14 |
| 18 | 愛知県 | 1.35 | 1.53 | ↘ -0.18 |
| 19 | 大分県 | 1.34 | 1.16 | ↗ +0.18 |
| 20 | 岩手県 | 1.33 | 1.22 | ↗ +0.11 |
| 21 | 和歌山県 | 1.33 | 1.07 | ↗ +0.26 |
| 22 | 佐賀県 | 1.32 | 1.04 | ↗ +0.28 |
| 23 | 三重県 | 1.32 | 1.34 | ↘ -0.02 |
| 24 | 福島県 | 1.31 | 1.42 | ↘ -0.11 |
| 25 | 栃木県 | 1.29 | 1.15 | ↗ +0.14 |
| 26 | 山口県 | 1.29 | 1.15 | ↗ +0.14 |
| 27 | 鳥取県 | 1.29 | 1.18 | ↗ +0.11 |
| 28 | 愛媛県 | 1.28 | 1.17 | ↗ +0.11 |
| 29 | 長崎県 | 1.26 | 1.03 | ↗ +0.23 |
| 30 | 宮城県 | 1.25 | 1.37 | ↘ -0.12 |
| 31 | 茨城県 | 1.25 | 1.15 | ↗ +0.10 |
| 32 | 鹿児島県 | 1.24 | 0.99 | ↗ +0.25 |
| 33 | 高知県 | 1.18 | 1.01 | ↗ +0.17 |
| 34 | 北海道 | 1.18 | 0.99 | ↗ +0.19 |
| 35 | 静岡県 | 1.15 | 1.11 | ↗ +0.04 |
| 36 | 滋賀県 | 1.13 | 1.02 | ↗ +0.11 |
| 37 | 青森県 | 1.13 | 0.97 | ↗ +0.16 |
| 38 | 兵庫県 | 1.10 | 1.02 | ↗ +0.08 |
| 39 | 千葉県 | 1.09 | 1.00 | ↗ +0.09 |
| 40 | 沖縄県 | 1.08 | 0.92 | ↗ +0.16 |
| 41 | 東京都 | 1.07 | 1.64 | ↘ -0.57 |
| 42 | 京都府 | 1.06 | 1.16 | ↘ -0.10 |
| 43 | 埼玉県 | 1.06 | 1.26 | ↘ -0.20 |
| 44 | 大阪府 | 1.00 | 1.23 | ↘ -0.23 |
| 45 | 神奈川県 | 1.00 | 1.07 | ↘ -0.07 |
| 46 | 福岡県 | 0.98 | 1.29 | ↘ -0.31 |
| 47 | 奈良県 | ※未公表 | 1.00 | - |
※奈良県の2025年11月分(季節調整値)は、厚生労働省公表PDF上で数値を確認できなかったため、本表では「未公表」としています。2015年11月分の奈良県の有効求人倍率は1.00倍です。
※データ出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年11月分)」および「平成27年11月分」
データの注目ポイント:この10年で「地方の方が有利」になっている
この10年間で、東京都(-0.57)や福岡県(-0.31)などの大都市圏は軒並み倍率を下げています。
これは、地方から都市部へ求職者が集中し、「仕事の増加ペース」よりも「求職者の増加ペース」の方が速かったことを意味します。
一方で、山梨県(+0.51)、群馬県(+0.31)、和歌山県(+0.26)など、地方の多くでは倍率が大きく上昇しています。これは、単に仕事が増えたというよりも、「働き手が減っているのに、仕事量は減っていない」構造的な人手不足が進行している結果です。
つまり現在の日本は、
- 都市部:仕事は多いが、ライバルはそれ以上に多い
- 地方:仕事の数はそこそこでも、ライバルが少ない
という、「就職のしやすさが完全に逆転しつつある状態」に入っています。
「地方には仕事がない」というのは、もはや10年前の常識です。今の地方は、『選ばなければ、ほぼ確実に就職できる市場』になりつつあります。
まとめ:あなたの地域で「勝てる戦い方」を知ろう
この10年で、日本の就職市場は大きく変わりました。「都市部に行けば仕事がある」という時代は終わり、今や地方の方が就職しやすい状況になっています。
ただし、倍率が高い地域でも、職種によっては激戦区があります。逆に、倍率が低い地域でも「建設」「介護」「警備」などは常に人手不足です。
つまり、就職成功のカギは「地域×職種」の組み合わせです。
- 倍率が高い地域(北陸・地方)にお住まいの方:仕事はたくさんあります。未経験の職種にも積極的にチャレンジしましょう。特に「建設」「介護」「運輸」は、全国どこでも人手不足の狙い目です。
- 倍率が低い地域(首都圏・福岡・大阪)にお住まいの方:ライバルが多い激戦区です。「事務職」や「デザイン職」にこだわると、長期戦になります。「職業訓練」等でで専門スキル(IT、建設、介護など)を身につけて、他のライバルと差をつけるのが有効です。
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