最近、Yahoo!ニュースやスマートニュースなどで、こんな見出しを目にしませんでしたか?
「申請しないと振り込まれない!60歳以上のシニア対象の給付金」
「知らないと数百万円の損?定年後の落とし穴」
ドキッとしますよね。「もしかして、自分も対象なのに申請し忘れているのでは?」「会社は何も言ってくれないけど大丈夫なのか?」と不安になった方も多いはずです。
結論から言うと、このニュースで話題になっている給付金の正体は、多くの場合「高年齢雇用継続給付」のことです。
この記事では、ニュースを見て不安になった方に向けて、「自分が対象かどうかの簡単な見極め方」と「会社任せにしてはいけない理由」をサクッと解説します。
※制度の詳しい計算式や改正内容については、以下のメイン記事で徹底解説しています。まずはこの記事で「自分は関係あるか」を確認し、対象だと思ったら詳細記事へ進んでください。
■目次
ニュースで騒がれている「申請しないともらえない金」の正体
メディアで「シニア層の申請忘れ」としてよく取り上げられるのは、主に以下の2つです。
- 年金生活者支援給付金(年金が低い人向けの上乗せ)
- 高年齢雇用継続給付(給料が下がった人向けの雇用保険)
特に現役で働いている60代の方に関係するのは、後者の「高年齢雇用継続給付」です。
なぜ「申請漏れ」が起きるのか?
「会社が手続きしてくれるんじゃないの?」と思いますよね。基本的には会社(事業主)がハローワークに手続きをします。
しかし、実はここに落とし穴があります。
- 会社の担当者が制度を詳しく知らず、スルーされている
- 「本人が希望しない限り申請しない」という方針の会社がある
- 再雇用時の契約更新でドタバタして忘れられている
給付金は「申請主義」です。会社が忘れていても、国は「あなた対象ですよ」とは教えてくれません。だからこそニュースになっているのです。
あなたは大丈夫?3秒でわかるチェックリスト
ニュースを見て不安になった方は、以下の3点だけ確認してください。これに当てはまるなら、あなたは給付金を受け取れる可能性があります。
【チェックリスト】
□ 今、60歳以上65歳未満である
□ 雇用保険に加入して働いている(週20時間以上)
□ 現在の給料が、60歳時点と比べて「75%未満」に下がっている
特に重要なのが3つ目です。
例えば、60歳到達時の月給が30万円だった人が、再雇用で22万円(約73%)以下になっていれば対象です。
「給料は下がったけど、そこまで下がってないかも…」という方も、残業代が減った月などは対象になる可能性があります。
「もらい忘れ」を防ぐためにやるべきこと
もし上記のチェックリストに当てはまるなら、今すぐやるべきことは1つです。
会社の総務・経理担当者に「高年齢雇用継続給付の申請はされていますか?」と聞くこと。
これだけです。もし「忘れてた!」となっても、2年以内であれば遡って申請(時効の特例)が可能なケースがあります。諦めずに確認してください。
具体的な金額や計算方法は?
「じゃあ、実際いくらもらえるの?」「自分の給料だと何%下がるの?」といった具体的な計算については、制度が少し複雑になります。
特に2025年4月からは制度改正があり、60歳になるタイミングによって給付率が変わるため注意が必要です。
詳しい計算方法や、年金との調整(給付金をもらうと年金が少し減る話)については、以下の詳細記事で図解付きで解説しています。ご自身の給与明細を用意して、ぜひチェックしてみてください。
まとめ:ニュースに踊らされず、まずは確認を
「申請しないと損をする」というニュースは不安を煽りますが、仕組みさえ知っていれば怖くありません。
この給付金は、長く働いてきたあなたへの「権利」です。会社任せにせず、一度ご自身で給与明細を確認し、疑問があれば会社に問い合わせてみましょう。