雇用保険(失業保険)の役立話

失業したら最初にやらなければならないこと(ハローワークの活用)

更新日:

失業して最初にやらなければならないことは、ハローワークで手続きを行うことです。

失業保険の手続きを行うこと。そして就職先を見つけること。
今後の生活のためにもこの2つは早急に行わなければなりません。

そこで退職したら何を最初にするべきかを挙げてみました。

1.失業保険の手続きを行う
2.就職活動を行う
3.キャリアアップを考える

失業したら最初にやらなければならないこととして、ハローワークを活用する方法をお伝えします。

 

失業保険の手続きを行う

退職したらすぐに住所地を管轄するハローワークに行って失業保険の手続きを行います。
失業保険の手続きを行わないと失業保険は受け取ることができません。

具体的な持ち物については以下を参照してください。
失業保険の手続きに必要なもの

手続きする際には、離職票が必要です。
離職票とは、過去の勤務実績と賃金額、そして退職理由が書かれている書類のこと。

離職票は退職後に会社がハローワークにて手続きを行い、その後本人宛に郵送するものです。
この離職票を元にハローワークで失業給付の基本手当額と支給期間を決定します。

退職理由により支給期間が異なります。
会社都合退職なのか、自己都合退職なのか、自己都合でもやむを得ない理由での退職なのか。

自己都合退職(やむを得ない理由ではない)の場合は、3か月の給付期間が設けられ、実際に受け取ることができるのは約4か月後になります。

会社都合や自己都合でもやむを得ない理由での退職の場合は手続き後、約1か月後に受け取ることができます。

詳しくは 雇用保険(失業保険)はいつまでもらえるの? を確認してください。

手続き後は、4週間に1度、失業の認定をうけるためにハローワークに出向き、失業の認定を受けて給付を受け取ることになります。

就職活動を行う

ハローワークでは、フルタイムとパートタイムあわせて約100万件の求人が集まっています。
仕事を見つけたいのであれば利用しない手はありません。

求職活動で最初にしなければならないのは「求職申込」です。
求職の申し込みだけであれば、どこのハローワークでも構いません(失業保険の手続きは住所地のハローワークで行う必要があります)。

※この求職の申込は在職中でも構いません。失業しているかどうかは関係ありません。

求職登録を行うと「ハローワークカード」を受け取ることができます。
このカードは全国どこのハローワークでも使え、就職相談や紹介状を受け取る際に必要となります。

ハローワークでは求人検索機が設置されています。多いところだと100台近く設置されています。
タッチパネル方式になっており、いくつかの条件を絞り込んでいくことで情報検索できます。
また、近隣だけでなく、全国の求人情報を検索することができます。

ちなみに求人情報検索はインターネットからでも利用することが可能です。
今は会社勤めをしていて転職を考えているのであれば、自宅で探すこともできます。

職種を決めかねている場合、あまり条件を絞り込まないで検索することをお勧めします。
どのような求人が多くでているのか幅広く求人内容を見ていくことが大切です。

ハローワーク内に設置してある求人検索機では、随時求人情報が更新され、インターネットでは毎朝1回のみ更新されます。

ハローワークの求人に応募する場合は、必ず紹介状が必要です。相談窓口より紹介状を受け取ることができます。
相談窓口ではさまざまな就職活動に関しての相談を行うことができます。応募書類の添削等も可能です。

若者向け、女性向けのハローワークあり

ハローワークは公共機関なのでもちろん無料で相談を受けられます。
若者であれば、既存のハローワーク以外にもジョブカフェや若者ハローワークなどの機関もあります。
女性であればマザーズコーナーやマザーズハローワーク等も利用でき、保育園などの地域情報を入手することもできます。

相談することで自分では気づかなかった新たなことを発見をしたり、情報収集などができるかもしれません。

ハローワークは就職相談や求人検索だけではありません。
ハローワーク内ではさまざまなセミナーも開催しています。また場所によっては就職面接会なども行っています。
実際にハローワークに行くことで、またはインターネット上で開催情報を公開していますのでチェックしてみましょう。

職業訓練等でキャリアアップを目指す

就職活動する場合、今までの経験を活かせる仕事があれば一番ベストです。
今までの経験が就職活動において強みになります。

ですが、さまざまな理由で未経験の仕事を希望する場合もあるでしょう。
その場合に有効なのが資格です。

とはいえ、資格を取得するためには、あるいは就職に役立つ技術を身に付けるためには、それなりの投資が必要です。
やはり金銭的な心配なしに資格や技術を身に付けられればありがたい。

金銭的な負担が少なくて済むのが職業訓練
ほとんどのコースを無料で通うことができます。

ハローワークより「受講指示」を受けることで失業保険を受けながら、交通費をもらいながら受講することができます。
さらに失業保険の延長も受けることができます。

ただし職業訓練は入校選考があるため、それに合格しなければなりません。。

受講指示について詳しいことは 職業訓練の「受講指示」「受講推薦」「支援指示」について を参照してください。

職業訓練以外にもキャリアアップすることは可能です。
それが教育訓練です。

教育訓練には2種類あり、一般教育訓練と専門実践教育訓練があります。

一般教育訓練はかかった費用の2割を支給する制度で、専門実践教育は2年コースや3年コースなどの専門学校等を受講する際に支援をする制度です。特に専門実践教育訓練は年間で48万(資格取得時)の支給がありますのでお得です。
教育訓練給付金、専門実践教育訓練給付金を学ぼう

まとめ

身近にはありますが、あまり利用することがないハローワーク。
そのハローワークを活用する方法について説明してきました。

・失業保険の手続き
・求職活動(検索機や相談窓口、セミナー等)
・職業訓練、教育訓練でキャリアアップ

ハローワークでは就職活動に関する多くの情報が掲示されていますし、パンフレットも豊富です。
失業したら最初に行うこととして、ハローワークを利用してみてはいかがでしょうか。

 

-雇用保険(失業保険)の役立話